コラム 未分類

紙オムツを下水に流す日本の未来

投稿日:

使用済みの大量のオムツに唖然

 育児経験のあるママなら、ゴミ回収がお休みになる年末年始に、使用済みの大量のオムツを前にして唖然とした経験があるかと思います。

 購入時は薄かったオムツのサイズが、排泄物を吸収することで2倍以上になってしまうためゴミが増え、それを年末年始にずっと家の中にためて置き、そのまま新しい年を迎える・・・。これ、どうにかならないの?と考えてしまう人も多いと思います。

 先日、新聞で衝撃の記事を目にしました。

 「国の政策の一環として、紙おむつを下水に流す、という方法を5年計画で検討中。下水に流した場合の影響について課題が残っている」とのことでした。

 当然、どんな手をつくしたとしても、下水に流してしまっては、環境問題が何も発生しないわけがありません。その見返りは私たち親の世代だけではなく、子どもや孫などの世代が被害をこうむることになります。

 現在の日本の子どもたちのオムツはずれの平均は3歳半前後といわれています。昭和初期のオムツはずしが生後半年だったのに対し、ずっと年々右肩上がりです。

 少子化ですが、紙オムツのゴミの量が減らない理由は、高齢者が増えているという事実以外にも、赤ちゃんのオムツがはずれる年齢が上がってきているという背景もあったのです。

 日本のおむつはずれの年齢が年々上がっている、という事実を伝えると、みなさん口を揃えて言うのが、

 ・今はいい紙オムツがあるから

 ・昔は布おむつだったから

 などなど、オムツのせいにする方がとても多いのです。しかし、それとこれとは別物です。

 結局のところ、おむつがはずれるには、いかに毎日コツコツ少しの時間でもいいから、赤ちゃんをおむつ以外で排泄体験ができるように寄り添ったかどうか、が大きく関係しています。つまり、紙オムツを使っていても、ママのやり方次第で早く外すことは可能なのです。

 紙オムツは今から80年ほど前、ヨーロッパで誕生したといわれています。(経済産業省調べ)紙オムツの発明は、世界中の育児に携わるママ達の負担を大幅に軽減させた、画期的なアイテムです。

 そして、日本で紙オムツが発売されたのは昭和20年頃です。日本の紙オムツメーカーは非常に優秀で、研究熱心です。赤ちゃんの様子を観察し、モニターを重ね、品質改良を重ね、赤ちゃんの肌のため、ママの負担が減るようにと開発を頑張ってくださっています。軽くて薄くて持ち運びにも便利で、吸収率も良く、通気性が良いけれども漏れない紙オムツ。これがあったからこそ、産後すぐでも、ワンオペでも、家事育児をすることができます。紙オムツは現代のママにはなくてはならない、とてもありがたい品物です。

 当サイトでは、ありがたい紙オムツを使いながらも、早くはずせる手法をご紹介しています。日本の平均3歳半よりもずっと早い、1歳半で布パンツ生活を送ることも夢ではありません。そうすればゴミも大幅に削減できます。

 最近、子どもの絵本をさがしているついでに、こんな本に出会いました。

 「ポプラ社出版の トイレをつくる 未来をつくる」 著者 会田 法行さんの本です

 東ティモールという国の、トイレのない国でのお話です。トイレがない国というのを経験したことがない私は、衝撃でした。そこには、トイレがないために、衛生的に環境が悪く、病気になったり、様々な問題が起こっていて、それを問題に感じた人々が手作りでトイレを建設している様子が書かれていました。排泄のことはどんな国でも、人間の生活の基本なのだな、ということを感じました。

 世界一、紙オムツが優秀な国で、世界一、トイレがキレイな平和な国に生まれた私たち。豊かである私たちが行き着く先が、環境破壊という悲しい結末になりませんように。

 0歳からゆっくりと、排泄する能力を育て、なるべく早くオムツをはずし、日本の未来を変えるのは、当サイトを読んでくださっている、あなた自身なのです。




-コラム, 未分類

Copyright© 天使のぷれトイトレ 0歳からはじめて2歳までに卒業♪ , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.